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月別アーカイブ: 2025年4月

第6回電気工事雑学講座

皆さんこんにちは!
有限会社相原電気工事店、更新担当の中西です。

第6回電気工事雑学講座は、**「感電・漏電を防ぐ!家庭のアース工事と漏電遮断器の選び方」**をご紹介します。電気トラブルの中でも、感電や漏電は最も危険度が高い問題です。適切なアース工事と漏電遮断器の設置で、万一の事故を未然に防ぎましょう♪


1. アース(接地)工事の基礎

① アースの役割

  • 漏電時の安全経路:万が一、電線の絶縁が破れて金属部分に通電した場合、電流を地中に逃がし、感電リスクを低減します。

  • ノイズ低減:家電から発生する電気的ノイズを地面に逃がし、機器の誤作動を防止。

② アース工事の方法

  1. 接地棒の埋設

    • 銅製または亜鉛メッキ鋼製の接地棒(φ16×1.2m程度)を地中に垂直に打ち込みます。

  2. 接地線の引き込み

    • 分電盤からアース線(緑/黄被覆)を接地棒まで最短経路で配線。曲げは大きなRで取り回し、引き抜き強度を確保。

  3. 抵抗値の測定

    • 接地抵抗計で10Ω以下(地域によっては20Ω以下)を確認。必要に応じて複数本の接地棒を等間隔で増設。


2. 漏電遮断器(ELB/RCD)の選び方

① 漏電遮断器の種類

種類 用途 特徴
ELB 分電盤に組み込むタイプ 漏電電流を検知し、即座にブレーカーOFF
RCD(RCCB) コンセント個別設置タイプ ポータブル機器や屋外コンセントに対応
AFDD 漏電+アーク検知複合タイプ 火災リスクの高いアーク放電も検出可能

② 選定ポイント

  1. 感度(動作漏電電流)

    • 30mA以下:人の感電防止に有効。家庭用は30mAタイプが主流。

    • 100mA以上:機器保護用。工場や大型家電の漏電監視に適する。

  2. 定格電流

    • 家庭用コンセント回路は15A~20A、エアコンやIHは30A以上の専用回路を選定。

  3. 動作時間

    • 0.1秒以内:感電時の電流継続を最小化し、安全性を向上。


3. 設置・メンテナンスのポイント

① プロによる定期点検

  • 年1回の絶縁抵抗測定:配線の劣化を早期に発見。

  • 遮断器の動作テスト:テストボタンで確実にトリップするか確認。

② DIYでできる簡易チェック

  • テストボタン操作:漏電遮断器のテストボタンを押し、必ず電源が切れるかを月1回チェック。

  • 接地端子の緩み確認:分電盤の蓋を開け、アース線の端子ネジに緩みがないか目視点検。


4. まとめ—安全の基本は「確実な接地」と「適切な遮断」

  1. 接地抵抗を規定以下に保つことで、漏電時の安全経路を確保

  2. 30mA感度の漏電遮断器を家庭の全回路に設置し、即時遮断を実現

  3. 定期点検とテストで、いつでも確実に動作する状態を維持

有限会社相原電気工事店では、アース工事から漏電遮断器の選定・設置、定期点検までワンストップで対応いたします。ご家庭の安全対策は、ぜひプロにお任せください!


次回は第7回として、**「スマートホーム時代の電気工事 ~EV・太陽光・蓄電池の連携術」**をご紹介します。最新トレンドをお楽しみに!

 

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第5回電気工事雑学講座

皆さんこんにちは!
有限会社相原電気工事店、更新担当の中西です。

第4回「家庭でよく起こる電気トラブル」では、ブレーカー落ちや照明のちらつき、コンセントからの異臭など、日常のトラブル対策をご紹介しました。今回は第5回電気工事雑学講座として、**「家庭でできる省エネ電気工事のポイント」**をお届けします!

電気料金の高騰や地球温暖化対策の観点から、家庭での省エネはますます重要です。プロに依頼できる工事と、ご自身でもできる簡単な工夫をまとめましたので、ぜひ参考にしてください♪


1. LED照明への全面切り替え工事

なぜLEDが省エネ?

  • 従来の白熱灯や蛍光灯に比べ、消費電力は約70~80%カット

  • 寿命が10倍以上長く、交換コストも削減

工事のポイント

  1. 既存器具の対応確認

    • 一部の器具はLED専用の安定器(インバータ)が必要。

  2. 器具交換 vs. ランプ交換

    • 器具ごと交換するとより高効率・高演色タイプが選べます。

  3. 照度設計

    • 部屋ごとに最適なルーメン(明るさ)を計算し、ムダなく配置。


2. スマートメーター・HEMS導入で「見える化」

スマートメーターとは?

  • 電力会社が設置する遠隔検針対応の次世代メーター。

  • リアルタイムの使用量データを取得できる。

HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)

  • スマートメーターと連携し、家電ごとの消費電力を可視化。

  • スマホアプリで電気使用状況を確認・遠隔操作が可能。

省エネ効果

  • 無駄遣いに気づきやすく、ピークシフト運転(夜間電力利用)を促進。

  • 家族で電気使用ルールを共有できるため、節電意識が向上します。


3. 分電盤の回路見直し・タイマー設置

回路の最適化

  • 専用回路の増設:エアコンやIHクッキングヒーターなど、大容量家電は専用回路で安定運転。

  • ブレーカー容量アップ:契約アンペアを見直し、ピーク時の落ちを防ぎつつ、無駄な契約はダウン。

タイマー・リレー活用

  • 自動オフタイマー:照明やコンセントにタイマーリレーを設置し、消し忘れを防止。

  • センサー連動:人感センサーや照度センサーで、自動的に照明を制御。


4. EV・V2H(Vehicle to Home)対応工事

EV充電設備の設置

  • 普及が進む電気自動車(EV)向けに、200V専用コンセントを設置。

  • 急速充電(CHAdeMOなど)対応機器の電源工事も可能。

V2Hで家庭蓄電

  • EVバッテリーを家庭の蓄電池として活用するV2Hシステム。

  • 太陽光発電と組み合わせると、昼間の余剰電力を蓄え、夜間や停電時に利用。


5. まとめ—プロの工事で賢く省エネを実現!

  1. LED照明で大幅な消費電力削減&ランニングコスト低減

  2. スマートメーター・HEMSで電力「見える化」&節電行動を促進

  3. 分電盤回路最適化タイマー設置でムダ電力をカット

  4. EV/V2H対応工事で次世代モビリティを家庭エネルギーに活用

有限会社相原電気工事店では、これらの省エネ工事をワンストップでサポートします。最新機器のご提案から設置・アフターメンテナンスまで、安心してお任せください!


次回は第6回として、**「感電・漏電を防ぐ!家庭のアース工事と漏電遮断器の選び方」**をご紹介します。安全対策の基本をしっかり押さえましょう!お楽しみに!

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